ハチミツの"アカシア"とは、和名:針槐(ハリエンジュ)という植物の花の蜜からできたハチミツのことです。 この木は通称:ニセアカシアと言います。でも、みんなはこの木を"アカシア"と言います。サチコさんをサッちゃんと言うのとは、少し違います^^ これ以降、"ニセアカシア"の事を、わたしも"アカシア"という事にします。このヘンテコな現象については、後に詳しく。 |
山の木の中でも芽吹きが非常に遅いのですが、そのせいもあってか、山の中でもひときわ明るい緑で、その葉色だけでもとてもきれいです。 |
ご覧の通り、花は白の房状で、天ぷらにしても、おいしいです。一本の木にとても多くの花をつけます。 |
皆さんもご経験がおありかもしれませんが、花が咲く時期の、朝や晩の無風の時間帯は、その香りが強く、咳き込むほどですよね。 わたしはこの花の時期、花を幾つか摘み取り、部屋でもこの香りを楽しみます。 |
この木、アカシアは良質のハチミツをもたらしてくれる、とてもありがたい木です。でも実はこれ、外来生物。 明治初期に治山・治水のため、アメリカから持ち込まれたと言われます。 外来生物の駆除の機運が高まっていますが、養蜂家にとってはたまりません。蜜量、蜜種ともに非常に優秀だからです。 花蜜を出す植物は沢山あって、どの木からもハチミツが取れるのですが、おいしいハチミツはそんなにはありません。 栗のハチミツなんかは、薬として珍重されますが、花の香りからも想像できるように、味は・・・・。 アカシアは大切な木ですが、旺盛な繁殖力で、森を侵食しているのも確かです。近い将来、ゆくゆくは駆除され、植生は管理区域のみとなり、アカシア蜜は高価なものになってしまうかも。 外来種は、クローバー、牧草、西洋たんぽぽ、アメリカザリガニ、ブラックバス・・・ホントに沢山ありますが、養蜂家の都合だけとか、漁業関係者だけ、農業関係者だけ、とかの為に、駆逐すべきとか、そのままにすべきとか言う事ではないように感じます。 外来種駆除の議論には、正解はないのでしょう、きっと。 |
学名を"ロビニアシュードアカシア"と言い、通称を"ニセアカシア"と言います。
(学名のシュードって言うのが"偽"という意味) この"ニセアカシア"をなぜ、"アカシア"と言うのか、"アカシア"という植物とは別物なのに。 実はこの"ニセアカシア"も"アカシア"も、どちらも外来種。日本に入ってきた順番は、まず"ニセアカシア"、次に"アカシア"。 だから、"ニセアカシア"は、当初、"アカシア"と呼ばれていたが、本物の"アカシア"が入ってきたので、「じゃあ、"ニセアカシア"と呼ぶしかない」という流れらしいです。 だから、通常"アカシア"というと、"ニセアカシア"と理解して良いと思います。事実、物語や歌詞に出てくるアカシアは、ほとんどが"ニセアカシア"を指しているそうです。「このみちーはー いつかきたみーちー・・・・」もそうです。 |
ときどき、"アカシヤ"と書いてるハチミツ販売も見かけます。わたしが住む北東北での発音は、正確には"アガシヤ"です。 ですからともすると、むしろ"アカシヤ"が本当じゃないの?って思ったりします。もしかしたら、あと数十年後には通称"アカシヤ"になってるかもしれませんね。 "ニセアカシア"と"アカシア"との区別と言う点では、蜂屋甘味堂では"アガシヤ"と呼称することを提案したいくらいです。(笑 |